“adot × BIRDMAN” 広告業界をアップデートする新業態の確立へ。

2019年10月17日(木)
株式会社adot(代表:伊達晃洋)が、株式会社BIRDMAN(代表:築地ROY良)を、子会社化しましたことをご報告いたします。

今回は、そんな株式会社BIRDMANの子会社化に至った経緯に関して、両社代表にインタビューをしました。

▼株式会社adot
adotは、広告という領域に限らず、事業開発と育成のプロフェッショナル・チームです。
プロダクト開発、サービス成長、ブランディングから、PRまで全てを一貫して行います。
ジャンルは問わず、「夢に挑戦する」人たちの事業パートナーであり続けます。

▼株式会社BIRDMAN
BIRDMANは「Installing Crazy Ideas Everywhere」をスローガンに、クレイジーなアイデアを先端技術で実現する、デジタルデザインスタジオです。
”まさか”な体験を実現し、社会や世界をもっと面白くしていくというミッションを掲げ、モノやサービス自体の価値を創造していきます。

株式会社BIRDMAN 代表 築地ROY良(Roy Ryo Tsukiji)
1973年生まれ。オーストラリア出身。シドニーにあるNSW大学College of Fine Arts卒業。シドニーの広告制作会社を経て、98年から日本を拠点にデザイナーとして活動し、2004 年にBIRDMAN を設立。ソフトウェア/ハードウェアを問わずにあらゆるメディアや手法を駆使して、人を動かすプロジェクトを手がける。デジタルエクスペリエンスの制作を中心として、今まで誰も体験したことが無いようなモノ・コトの実現に、常にチャレンジ。最近ではメーカー企業やスタートアップとコラボレーションし、新たなプロダクトやサービス、体験を生み出すコンサルティングも行っている。Cannes Lions ゴールド、OneShow ゴールド、Spikes Asiaグランプリ、ADFEST ゴールド、Clio Sports グランプリ、広告電通賞デジタル部門グランプリ、Code Awardグランプリ、など国内外にて400近いアワードを受賞。Webアワードの権威The FWAでは日本で唯一世界ランク25位以内に入り殿堂入りを果たす。

”広告よりも、根本的なものを解決していきたいと思ったのが始まり。”

Q.まずは、そもそもRoyさんがどうして株式譲渡の方向性に至ったのか経緯を教えてください。

Roy(BIRDMAN代表)
広告を15年ずっとやってきた中で、転換期があったんです。

SIXPAD STATION」っていう世界初の近未来トレーニングシステムのプロダクトを作った時に、すでに出来ているものに対して一生懸命頑張ってプロモーションするよりも、そのモノ自体を作って根本的な部分を解決していきたいという気持ちが出てきたことが始まり。

そんな中でうちの会社は40人弱だしそんなに体力がない、営業力もそもそもない。

うちの会社だけでやるよりもどこか別の会社と組んでそれが新しいシナジーを起こし、結果としてうちのメンバー達の能力が増幅されたり、自分たちの作るものにドライブがかかったりすることになれば嬉しいと思い、パートナーを探していました。

”本当に奇跡的な出会いだった。お互い「なんであそこにいたんだろう?」って笑”

Q.そのようなタイミングの中で、弊社代表の伊達とはどう知り合ったのでしょうか?

Roy
伊達さんとは、本当にひょんなところで出会いました(笑)

めちゃくちゃ忙しい時期に、会わせたい人がいると共通の知り合いの弁護士の事務所に呼ばれたんです。

本当に忙しかったし、なんで事務所まで行かないといけないのかと思いましたがその時はなんとなく行ってみました。

伊達(adot代表)
僕も本当にそんな感じで、めちゃくちゃ忙しい時期だったから弁護士から話があった時も特に何も考えずカレンダーに予定だけ入れていて。

その予定に気づいたのはもう出ないと間に合わない!っていう当日のタイミングだったから行ったんだけど、もっと早く気づいてたらリスケとかキャンセルとかありえたくらい忙しい時期でした(笑)

ただ、お互い会社紹介をしてみて、考えていることが結構同じだなと。
僕は名前だけは知っていたのですが、会社に帰ってうちのクリエイター達に紹介したら、すっごくいけてる会社なんだと言われまして。知っとけよという話ではあるのですが(笑)

そして、次の機会にお会いした時に、その場で会社を一緒に作りませんかと話しました。

Roy
その時にM&Aの話とかは一切なかったけども、実はすでに候補がいくつかある中で会社の売却先や合併先を探しているという話をしたら、(伊達さんが)うちも混ぜてよと。

”思想も行動も一緒だった。武器だけが違っていて双方に補完し合えるベストな結婚。”

Q.ズバリ、パートナーをadotに選ばれた決め手は?

Roy
色々と話を聞けば聞くほどカルチャーが一緒だった。
adotは若いけどうちとノリは同じ。ノリがめちゃくちゃ大事。

牧野さんがやっている仕事や辻さんがやっている仕事も、広告という枠を超えて根本的なことを解決していこうという感じがする。

そういったところは、まさにうちがこれからもっともっとやっていきたかったところなのでお互いが共感できた。

伊達
本当に、お互いがちょうどいい補完関係にある。

BIRDMANはクリエイティブ強いけど、営業力が足りない。
adotはクリエイティブも持っているがまだまだオフラインが強いので、もっと幅を広げていきたかったタイミング。

思想も行動も一緒だけどお互い持っている武器が違って、それがお互い補完関係にあった。
本当に、いい形の結婚というイメージが湧いた。

”ワクワクが止まらない。広告機能を持った事業開発会社として登っていく。”

Q.最後に、今後の意気込みを教えてください!

Roy
BIRDMANは15年ずっとやってきた中で、いつも夢をプロットしていた。

10人の時は有名になる、雑誌に載ることが目標。
大手代理店のアカウントを取りたい。
誰も知り合いはいなかったが、一生懸命アカウントを取った。
アワード獲りたいと思い、アワードを獲った。
2017年には一年間だけで170個くらいアワード獲れた。

そうしているとふと、みんなで一丸となって目指せる目標がなくなった。
目標は大事。みんなで一丸になって達成して、「やったー!」となるもの。

adotと一緒になることで、ここにきてまた一致団結できる目標ができたのがすごい嬉しい。
次の夢として東証一部上場もめちゃくちゃいいし、とにかくどんどん夢を拡張していって、みんなで一つの目標、場所に向かっていければめちゃくちゃいい。

そう思って今ここにいます。

伊達
adotが今後やっていきたいのは、事業開発。

目指すのは、
広告・マーケティング機能を持つ、事業開発の会社。

クライアントと一緒に、売れる、話題になる【プロダクト】【サービス】【プレイス】をつくる。
その上で、出口である最終のマーケティング戦略から実行もグループとして責任を持って担当する。

今ある広告市場の6兆円のうち2兆円くらいは事業開発の方に使っていくべきだと思っている。
広告でモノが売れない、伝わらなくなって困っているクライアントが力を入れていくのは、広告だけでなく事業開発そのものになると僕たちは確信しています。

今後は会社全体としても、広告だけではなく、事業開発としての予算をどんどん取っていきたい。

Royさんが言っていた言葉だけど、車の広告ではなく車自体を作る。そこも目指したい。
一生懸命、車のいいアングルとかロケ地を探すよりも、車そのものに何かしらかの価値を与えて、お客さんがその車を買わざるを得ないような価値観を作りたい。
ビジョンや価値そのものを生み出すような会社にしていきたい。

BIRDMANと同じ家族として、まずは東証一部上場を次の目標として目指していきます。