Birdmanデザインチーム×7ORDER
3周年感謝祭「燦参七拍子」を盛り上げたデザイン制作の裏側【後編】

※この記事は「Birdmanデザインチーム×7ORDER3周年感謝祭「燦参七拍子」を盛り上げたデザイン制作の裏側」の後編です。

Birdmanとグロースパートナーシップを結ぶアーティスト、7ORDERは、2022年5月22日に結成3周年を迎えました。3周年感謝祭「燦参七拍子」のアートディレクションを務めたBirdmanデザインチームに制作の裏側をインタビュー!

後編の今回は、グッズ制作の裏側について。7ORDERからもコメントを寄せていただきました!


ファンの方に喜んでもらえるグッズを


━インタビュー前編では、「燦参七拍子」のキービジュアル制作過程を伺いました。デザインチームでは、イベントで販売されるグッズの制作や7ORDERのビジュアル撮影も行ったそうですね。

斉藤和義(以下斉藤):グッズに関しても7ORDERのメンバーやEX事業部のスタッフ、僕らデザインチームで話し合いを重ねて制作しました。メンバーはこれまでの3年間の活動の中で既にいろいろなグッズを作ってきた方たちなので、これまで作ってきた定番アイテムみたいなもの━━例えばアクリルスタンドだったり、Tシャツだったり、必ず作るグッズは決まっていました。

その上で、今回はお祭りがコンセプトだからお祭りらしいグッズを作ろうということになっていて。和風モチーフの手ぬぐいや巾着を作りました。

他にも、これは僕らがデザインしたわけではありませんが、会場にガチャガチャコーナーを設けることになり、お祭りで使われるアイテムの木札をグッズ化しようと、“メンバーの名前入り木札”を制作。こんなものがあったらいいよね!とざっくばらんに話しをして、グッズ制作会社さんに相談して決めていった感じです。

━皆さんがそれぞれデザインしたグッズの中で、特に気に入ったものはありますか?

斉藤:商品ではないのですが、メンバーや現場のスタッフが着る法被ですね。メンバーは赤で、音響のスタッフさんや照明のスタッフさん、カメラマンさんなど現場でスタッフとして働いている方に青い法被を着ていただいたんです。

僕も実際に「燦参七拍子」を見に行かせてもらったのですが、その時にスタッフさんが青い法被を着てお仕事をされているのが、本当にお祭り感が出ていてよかったなと思いました。

田辺大弥(以下田辺):僕がメインで担当したのが白色のイベントTシャツと巾着バッグです。巾着バッグに関しては、ただロゴを入れていくんじゃなくて、今回家紋に、7つの矢が使われているので、それを和柄のようにパターン化してデザインしていきました。イベント当日は、浴衣で着てくださるファンの方もいて、そういう時に合わせやすいものにできたらいいなという思いが個人的にあったので、今回形になってよかったです。

斉藤:元々メンバーと「浴衣で着て来てくれるファンの方もいるかもしれないね」という話をしていたので、グッズ制作の上で“浴衣に合うデザイン”っていうのは意識していたんだよね。

━Tシャツのデザインはとてもユニークでした。回覧板から発想を得ているなんて!

斉藤:これはメンバーに見せるミーティングのギリギリになって、田辺君が「これ作ってみたんですけど、どうでしょう」って出してくれた案が採用されたんだよね。そしたらメンバーに気に入ってもらえて。

田辺:ある程度デザイン案を出しきって、いざ提案するっていう前日くらいに、「こんなのがあってもいいな〜」と、思い立って作りました(笑)。

「イベントを架空の町内会のお祭りのようにしたい」というイメージが7ORDERの皆さんの中にあったので、そこからインスピレーションを経て。町内会のお祭りのお知らせって、きっと回覧板で回ってきますよね。そのお祭りのお知らせ情報をデザイン化して、そのまま背面に入れてしまおう!と。

もちろん他にもロゴをメインで入れるなど、ベーシックな案も色々出したのですが、この案はメンバーにも非常に気に入っていただけて。結構冒険しているというか、攻めているデザインなんですけど、自分が面白いと思って作ったデザインがメンバーにハマったのは、嬉しかったですね。

土田菜摘(以下土田):私はデザイナーになって1年目だったので、お二人にご指導いただきながら進めていきました。自分が作ったグッズを、アーティストのファンの方に購入していただく、という経験が初めてだったので、イベント当日に実際に着て来てくださった方、実際にグッズを使っている方を見た時に純粋に嬉しく思いました。

左は回覧板からインスピレーションを受けたTシャツ。背面にイベントの文字情報がデザインされている。右はファンクラブ限定。コロンとしたアルファベットが可愛い。

7ORDER 安井さん・森田さんにも聞きました!
「 特に気に入ったグッズはありますか?」

安井 :特に今回Tシャツは今までのグッズのデザインでないような、新しい挑戦をしたので楽しかったです。バックプリントを町内会の注意書きみたいにしたのは少しチャレンジでしたが、個人的にも好きなテイストだったのでアイデアを出すのが楽しかったです!

森田:イベントTシャツとファンクラブ用Tシャツともに全く違うジャンルのデザインをお願いしたのですが、どちらもお洒落で素敵な仕上がりでBirdmanデザインチームの振り幅の広さとアイデアの深さに感動しました。

7ORDERとデザインチーム、初めてのコラボ


━普段はMX(マーケティングトランスフォーメーション)事業で広告やプロモーション案件などを扱うデザインチームの皆さん。7ORDERとタッグを組んだのは、今回の「燦参七拍子」が初めてだったそうですね。

斉藤:とにかく新しいチャレンジができ、最終的にはメンバー、ファンの皆さんに喜んでいただけたので、とても楽しかったですね。

普段と違って難しかったことをあえていうなら、全て自分たちで行ったことでしょうか。

普段広告のビジュアルを撮影するとなったら、撮影プロダクションに依頼するので、プロデューサーの方に入ってもらって、カメラマン、スタイリストさんの手配、スケジュールの調整、ロケハンや小道具の準備などを全部やっていただくのですが、今回は全て自分たちで行ったんです。

僕が香盤表を組んで、撮影カットとスケジュールを調整し、時間のない中小道具を買いに行って……と、とにかくやることが多く時間もないので大変でしたが、僕にとっては良い経験になったので、担当できてよかったと思っています。


ポストカード用の撮影ディレクションも、アートディレクターの斉藤が担当。お祭りの準備をするメンバーというテーマで、会議をしているところや、休憩中、気合を入れているシーンなど、オフショット感満載の写真を撮影した



田辺:今回制作したキービジュアルにしても、グッズにしても、作ったものを直接メンバーに見せて、その場で反応をもらうというというのがこれまでにない近い距離感でのお仕事。メンバーから出る意見は、自分が持ってなかった視点も多く、とても刺激になりました。

普段担当している広告案件とは違って、7ORDERというアーティストがいて、それを求めているファンがいて、っていうところで、「とにかく面白いもの」だったり「メンバーが納得するもの」を作るのは大事なんですけど、さらにその先の、「ファンの方が求めているもの、喜んでもらえるもの」を作らないといけないというのは、今回のグッズ制作を通して感じた部分。今までにない経験でしたし、すごく勉強になりました。

斉藤:僕は個人的に他のアーティストさんのアルバム作ったりとかアートワークやらせていただくことがあるのですが、そういう時は基本的にレコード会社の方とやり取りをすることになるんですね。直接アーティストさんと話しながら作っていくということはあまりないんです。

なので、今回メンバーと直接話し合いをしながらできたっていうのは非常に大きなことだったと思います。

田辺:そうですね、直接会話をして意見を交わして見てもらってフィードバックもらって行うっていうのは、この先あるかわからない経験だとは思うので、そういうところはシンプルに刺激になったし、すごくありがたいことだなと思いますね。

斉藤:今回アートディレクションをすることが決まってから、一番最初は安井さんと僕とで軽く打ち合わせをさせていただいたんですけど、もうその1回で、「あ、これはいいものができるな」っていうのを感じたんですよ。

広告関係の仕事をしていて、クライアントとお話をすると、どうしてもイメージの相違を感じることがあるんです。決してこれは悪いことではなくて、クライアントはビジネスのプロで、こちらはデザインのプロなので、その違いは全然当たり前のことなんですけど。

ただ、7ORDERはアーティストなので、わりと僕らと感性が近いものを感じて。「例えばこういうのってあるじゃないですか」と言った時に、すぐにわかってもらえることが多くて。それもすごく新鮮でした。

田辺:デザインとかそういう部分のことをしっかり尊重してくださっている方々と、本当にいいものを作るために意見を交わして向き合って進んでいくことができたと感じました。7ORDER、すごく応援しています!

土田:ミーティングで会うたびに、きちんと私たちの事をこのプロジェクトのメンバーとして迎え入れてくださるのを感じました。そしてBirdmanを盛り上げていこうとも思ってくださる方々だなと。イベントを盛り上げるお手伝いをちょっとでもできて、よかったなと思います。

会場では、メンバーのインタビューなどが掲載された「七日新聞(ななにちしんぶん)」を配布。こちらもデザインチームが制作しました。メンバーとの打ち合わせの中で生まれたアイディアをスピーディーに実現できるのもワンチームだからこそ

「今回初めてBirdmanのデザインチームと仕事をした感想は?」

安井:僕らのざっくりとしたイメージに対して、時間がない中本当にたくさんの案を持ってきていただいたことにまず驚きました。Birdmanとパートナーシップを組んでからやりたい事の一つとしてデザインチームとのグッズ制作、アートワークがあったんです。実現まで持っていけたのは色々な方たちの協力があっての事なので感謝しています。

森田:7ORDERの持つポップなイメージをきっちり捉えて、尚且つ幅広いジャンルのデザイン案を多数用意してくださり驚きました。本当に短期間の中でここまで準備をしてくれて感謝でいっぱいです。


「7ORDERから見て、Birdmanのデザインチームに対するイメージは?」

安井:仕事をする前に何か固まったイメージはなかったのですが、「僕らも普段こんなに自由にやる事ないので楽しかったです」とアートディレクターの斉藤さんに言っていただいたのは強く印象に残ってます。普段やられているような広告の案件などと比べると、リファレンスも少ないし、イメージもざっくりし過ぎてたとは思うんですが、この言葉に少し救われました。後は仕事が早過ぎてびっくりしました。


森田:お仕事をさせていただく前は近未来的なデジタル技術とスタイリッシュな赤のデザインがインパクトがあって圧倒された思い出があります。今回実際にお仕事をさせていただいて7ORDERの表現したいイメージを丁寧に汲み取ってくれて「祭」というポップなテーマをファッショナブルに落とし込んでくださりメンバー一同感動していました。

━今回はアーティストとアートディレクター、デザイナーが一つのチームとしてたったからこそ成功したのだと思います。今後も一緒にやっていくとしたら、どんなことが実現できそうですか?

斉藤:どこまでアートディレクションできるかはわからないですけど、ライブの演出もお手伝いできることがあるかな、と思います。例えば今回のイベントでは、ライブパートでお祭りアレンジをした曲の披露があったんです。そういった時に流す映像にも携われたら。


━前回の7ORDERのライブツアーでも「MONSTER」という曲の映像をBirdmanのムービーチームが担当した実績もありますね。

斉藤:僕が映像を作れるわけではないですけど、映像に使うグラフィックを制作することはできるので。グッズやキービジュアルの制作だけではなくて、いろんなところでご一緒できたらなと思いましたね。

田辺:今回はデザイン周り以外はBirdmanとつながりのある方々にお願いしていますが、Birdmanにはムービーチームがあったり、デバイスを作れる方もいたりします。そういったいろんな力を集めて7ORDERのライブをBirdmanでまるっとサポートしていくのも可能な体制だと思いますし、そういったことができればもっと楽しくなるのではと思いました。

メンバーもオフィスにいるような近しい関係だからこそ、ライブ以外にももっと一緒にできることがあるんじゃないかと感じますね。

土田:今回のお仕事を通して、メンバーが今までコツコツ積み上げてきたもの、ファンとの絆だったりとかお仕事に対する熱い想いだったりを感じましたし、それを形にしていくところに携わらせていただいて、本当に貴重な経験をさせていただいたと思います。会社全体でEX事業を盛り上げていければと感じました。

「燦参七拍子」のステージにもキービジュアルが使われた



「映像チーム、デザインチームとのコラボを経て、今後Birdmanとやっていきたいことは?」

安井:既存事業のクリエーターの方々とのコラボレーションというのは、Birdmanとパートナーシップを結んだ意味を応援してくださっているファンの皆様に分かりやすく形として提示できる一つのポイントだと思っていたので、当初からかなり前のめりでお願いしていましたが、簡単には叶わずで。前回の映像チームとのコラボ、そして今回のデザインチームとのコラボという2つの実績を作らせて頂けたのは本当に感謝です。課題的にもシンプルでもっとお互いのことを知っていったら、さらに良いものが作れる未来もみえたので、もっと皆さんと仲良くしたいなと思いました(笑)

7ORDERとしてもですが、メンバーの誰かとBirdmanの社員の方が普通に仲良くなって遊んでいる中で出来たものを何かしらの形でアウトプットするような未来がきたら理想だなぁと勝手に妄想しているので、是非社員の皆様社内で見かけましたら一緒にコーヒーでも飲んでください!!

森田:今回の「燦参七拍子」の打ち合わせの中で叶えられなかったアイデアが多数あったので、次回はぜひBirdman映像チームの近未来的な技術も駆使して観に来てくれる方たちと新しい遊び方や出会い方を模索していけたらと思います。



Birdmanへお仕事のお問い合わせはこちら